井田さんによる 八重山 夏の花便り のページ

5月も下旬になりました。5月はまだ晩春ですが、今年は(2016)花の咲く時期が早くなっています。八重山では6月に見られるホタルブクロやスイカズラが咲きだしています。沢筋では現在、サイハイランが見ごろになっています。駐車場の近くではナンテンハギも咲き始めました。また、ガマズミも今が満開です。クマノミズキも花穂が大きくなっていますので、早めに咲きだすと思います。

.ガクウツギ(咢空木).ガクウツギでしょうか?八重山では数が少ないのですが向風の先に沢筋には多く見られます。装飾花がよく目立ちます。この花とよく似ているものにコガクウツギがありますが、比べてみると少し違うようです。2016.5,27.

マタタビ(木天寥)マタタビ科。2015,05.22

八重山では藪を刈り払うので多くは見られませんが、所々で見られます。今の時期(5~6)には葉が白くなりますから目立ちます。6月中ごろになりますと白い花をつけます。

クマノミズキ(熊野水木)ミズキ科。2015,6,12現在、ミズキの花とよく似ているが、時期が約3週間ほど後に咲く。また葉の出方を見るとミズキは互生、クマノミズキは対生である。八重山入口の駐車場のすぐ近くで見られる。花がたくさん咲くので、その重みで枝が曲がるほどである。

トリアシショウマ(鳥足升麻)ユキノシタ科。2015,06,23.。八重山の沢沿いの遊歩道で見られる。樹林の中の半日蔭の環境を好むようである。この植物とよく似たものに、ヤマブキショウマがあるが、見分けるには葉をよく見ると違いがわかる。ヤマブキショウマの葉の葉脈はすっきりと並んでいるが、トリアシショウマの方は葉脈の並び方が少し乱れるように見える。

コマツナギ(駒繋ぎ)マメ科。八重山ではあまり見られないが、明誠高校裏の水道タンクの下の遊歩道で、たくさん見られる。花は小さいが、よく見るときれいな花である。6月の下旬からみられるが、9月の初めごろまでと花期が長い。 2015,06,18.

 

 

オカトラノオ(丘虎尾)サクラソウ科。2015,06,23現在ようやく見られるようになりました。今年の夏は花の咲く時期が早く、そして短いようです。

ウツボグサ(靫草)シソ科。このウツボは魚のウツボではない。太い花穂が矢を入れる靫に、似ているところからついた名前である。最近少なくなったように思える。一時期、リュウマチに効能があるといわれたため、取られたようであるが、そのブームの冷めた現在、少しずつ回復しているのかも。花期は6月下旬から7月上旬まで。2015,06,18.

 

リョウブ(令法)リョウブ科・2014,06,23.,変わった名前の植物である。この植物は昔,飢饉のときに若芽を食べるように、法令で奨励したことによるそうです。夏には、白い穂状の花をつけるのでよく目立ちます。今年は花の咲くものが少ないようです。八重山ではほとんど見られません。

オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭)ユリ科。八重山では、杉林などの林内に生える常緑の植物で、6月の下旬から7月の下旬ころまで花がみられる。最初の分かれ道から、右手の小さな沢に沿って上っていくと、左手の斜面に多く見られる。今年は例年に比べて少し早いようです。

ネムノキ(合歓の木)マメ科。八重山の駐車場付近でもよくみられる。7月下旬ごろから8月中旬ごろまで見られる。若葉のころは、夕方になると葉が閉じるので、この名前がついたといわれる。花は糸のような筒状で、淡紅色の多数のおしべ。2015,,06,25,現在だいぶ花が見られるようになりました。7月末現在、駐車場の周辺でまだ花が見られます。

ヤブカンゾウ(藪甘草)ユリ科。八重山には少ないが、月見が池や小学校のグラウンドの土手には多く見られる。甘い汁が出るので、アブラムシがつきやすい。諏訪神社の境内には、ヤブカンゾウに交じって、ノカンゾウも見られる。ヤブカンゾウはうは八重咲だが、ノカンゾウの方は一重咲きである。7月6日。7月末花はすでに終わりに近ず来ました。

ヤマユリ(山百合)ユリ科。2015,07,13.八重山では少なくなったようです。山の手入れをしているので、これからは徐々に多くなっていくことと思われます。花が大きく、ゆらゆらと揺れるところから「揺り」が百合になったといわれます。花の咲き初めには、強い香りが漂います。花期は7月上旬から7月下旬まで。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠)ユリ科。2015,07,13.この花も八重山では少なくなりました。高い山ではしかに食べられて少なくなっているようですが、八重山では藪に覆われていたので、数が減ったようです。最近、八重山の手入れがされて、復活してきたように思われます。たくさん見られるようになるといいですね。

ヤブミョウガ(藪茗荷)ツユクサ科。2015,07,15.

ミョウガによく似ている。また、藪に生えるのでこの名前がついている。八重山の入口の駐車場から遊歩道に入り、すぐ右手の藪にたくさん見られる。7月中ごろから8月中ごろまで見られる。秋には黒い実がつく。

ヒヨドリバナ(鵯花)キク科2015,07,13.

。鵯がなくころになると花が咲くといわれるが、どうでしょうか?八重山では7月の下旬ころになると、この花がみられるようになり、8月に入ると盛りである。8月の八重山は、標高が低いので涼しさはほとんど期待できないが、花は意外と多くみられる。

ヤブコウジ(藪柑子)ヤブコウジ科2015,07,25.

。晩秋になると赤い実をつけてよぅ目立つようになる。半の咲くころは、背丈も低く花も小さいので、この花にきずく人は少ないと思われる。八重山では遊歩道のわきによく見られるので、足元に目を配りながら、ゆっくり歩いて探してみてください。花の時期は7月下旬から8月の中旬ごろです。

ウバユリ(姥百合)ユリ科。2015,07,25現在、あと3~4日で咲き始めます。八重山の沢沿いの遊歩道脇で、ウバユリが咲き始めます。。8月の上旬ごろまでと期間は短いのですが、杉の林の中で、涼しい所で咲いていますので見に行ってほしいものです。ウバユリは、花が咲く時期には、下の葉がなくなるので、姥は歯がないとかけてついた名前といわれます。

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科。2014,7,25. 八重山では今が盛りである。花が終わると、W形の種をつける。この種は衣服などにつくので、この名前がついたといわれる。秋は藪を歩くといろいろの実が衣服に付くが、この実は二つの実がW型になっているので、ヌスビトタギと赤りやすい。花は小さく見栄えがしない。

ヤブラン(藪蘭)ユリ科2015,7,30.八重山では沢沿いの樹林の下でよくみられる。例年なら8月の半ばごろから咲きだして、9月下旬ごろまで見られるのですが、今年はすでに咲き始めています。珍しい花ではないが、夏の終わりを告げる花の一つである。

フシグロセンノウ(節黒仙翁)ナデシコ科。2015,07,30.八重山の沢沿いで見られます。花の少ない時期ですから非常によく目立ちます。現在株を増やすよう努力していますが、残念ながら掘り取られることに頭を悩ましています。現在山梨県では絶滅危惧種には指定されていませんが、数が減りつつありますので、みんなで増やしていきたいものです。7月末に花が咲きましたが、例年8月下旬ころが普通です。

クサギ(臭木)クマツグラ科。葉や枝を切ると特有のにおいがするのでこの名前がついた。花の咲く時には山百合の花が咲く時の臭いがする。秋の紅葉は黄色い葉がよく目立つ。2015,7,30.

 

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)ナス科。花は小さく目立ちませんが、実の方は赤い実がよくめだちます。林の下などの日陰に見られます。蔓の先の方にすでに青い実がついていました。2015,07,31.

 

タマアジサイ(玉紫陽花)ユキノシタ科。八重山の沢沿いで見られる。蕾が丸くて大きいのでこの名前がついた。9月下旬ころまで見られる.2015,7,31

 

センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科2015,8,27.ボタンヅルとよく似ている花であるが、葉の形が異なるのですぐに見分けがつく。ボタンヅルは葉に切れ込みがあるが、センニンソウには切れ込みがない。また、花の形もセンニンソウの方がやや大きめである。どちらも8月の暑いさなかに、藪の上を覆うように繁茂して花を咲かせるので、気負つけてみてください。

ボタンヅル(牡丹蔓)キンポウゲ科。これから道のわきなどでよくみられる植物です。8月から9月の中ごろまで咲続けますので、見る機会が多くあることと思います。葉は牡丹の葉に似るので、このような名前がついています.2015,8,17現在,方々でよくみられます。

ツルリンドウ(蔓竜胆)リンドウ科。ようやく花が咲き始めました。杉林の中でよく見られます。地面を這うように蔓が伸びていますので注意して見てください。花が終わると比較的大きな実が付きますので、よく目立ちます。遊歩道脇でよく見られます。2015,8,27.

 






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